2025.7.10
みつばモビリティ、「公共ライドシェア+デマンドバス+巡回バス」3つの運行サービスを静岡県小山町で開始 ~地域公共交通の運行を包括的に担い、交通空白地の課題解決を目指す~
株式会社みつばモビリティは、2025年7月1日より、静岡県小山町において、公共ライドシェア、デマンドバス、巡回バスの運行サービスを一括で受託し、運行を開始しました。みつばモビリティの豊富な実績とノウハウを活かし、小山町の公共交通を包括的に担うことで、地域住民にとって利便性が高く、持続可能な公共交通の提供を目指します。
左から鈴木豊 小山町議会議長、込山正秀 小山町長、浜地康太 みつばモビリティ取締役社長執行役員、北野勇磨 スペア・テクノロジーソリューションズ代表取締役社長
サービス導入の背景
小山町ではこれまで、交通空白の課題に対応し、地域住民の移動手段を確保するため、巡回バスやデマンドバスを運行してきました。しかし、需要と供給のバランスが取れない状況や、近年深刻化している運転手不足の影響により、従来の運行方法ではサービスの維持が難しくなっていました。このような状況を受け、地域住民が安心して利用できる新しい公共交通ネットワークの構築が求められていました。
こうした課題に応えるため、みつばモビリティは、小山町の地域特性や住民のニーズに合わせた公共交通サービスを包括的に提供することとなりました。公共ライドシェアの導入をはじめ、デマンドバスや巡回バスを一体的に運行することで、効率性と利便性を両立させた新しい地域公共交通の実現を目指します。
出発式の実施報告
2025年7月1日、小山町総合文化会館にて出発式が執り行われ、新しい地域公共交通サービスのスタートを祝いました。式典では、込山正秀町長が「小山町で公共交通の3点セットが揃った。高齢者をはじめ、地域の皆さまの活動が活発になることを期待している。全国からも注目されるモデルケースとなるかと思う。待ちに待った公共交通の新たな出発の日を迎えられてうれしい」と、挨拶されました。
また、みつばモビリティの浜地康太取締役社長執行役員は、「このたびの小山町様の取り組みは、全国で2,000カ所を超えると言われる交通空白地の問題を解決する一つの手段となると思う。持続可能な未来への第一歩となるよう全力で協力させていただきたい」と決意を述べました。
サービスの特長
今回小山町では、下記の3つの運行サービスを提供します。これらのサービスを一体的に運行することで、地域住民の多様な移動ニーズに応えます。
・公共ライドシェア
個人のドライバーが自家用車を活用して利用者を運ぶ新しい移動手段です。AIシステムを通じて利用者とドライバーをマッチングし、Door to Doorでの移動が可能です。予約は専用アプリまたは電話で受け付けており、高齢者を含む幅広い住民が安心して利用できる環境を整えています。みつばモビリティでは、立ち上げ支援から運行管理、ドライバーの研修・コールセンター業務まで、公共ライドシェアに関するすべての業務を一括で提供することが可能です。
詳細はこちら:公共ライドシェアのフルパッケージサービスについて
https://www.mitsuba-c.jp/20250428/
運行時間:平日 8:00~19:00、土日祝 8:00~18:00(年末年始休止)
運賃:静岡県タクシー協会・静岡地区の距離別運賃(普通車)の8割
乗降場所:Door to Door
予約方法:専用アプリ
・デマンドバス
利用者の予約に応じて運行する仕組みで、効率的な配車とルート設定が可能です。公共ライドシェアと同じアプリや、電話からの予約が可能で、292か所に設けられたバス停間を自由に移動することができます。
運行時間:平日 8:00~19:00、土日祝 8:00~18:00(年末年始休止)
運賃:300~500円
乗降場所:292か所のバス停から乗降場所を予約
予約方法:専用アプリ・電話
・巡回バス
決まった時間に決まったルートを走るバスです。無料で利用できるため、日常の移動手段として活用いただけます。
運行時間:平日・土曜 9:00~17:00(日祝・年末年始休止)
運賃:無料
ルート:4ルート(成美、明倫、足柄・北郷、須走)
みつばモビリティの強み
みつばモビリティは、年間1,000台以上の車両運行管理実績を持つ運行管理会社として、30年以上にわたり地域の「移動」を支えてきました。さらに、昨年度は全国18の自治体でモビリティ実証実験に参画し、地域交通の課題解決にも積極的に取り組んでいます。これらの実績とノウハウを活かし、地域の特性や課題に応じた柔軟な提案と運行管理を実現します。
さらに、運行サービスにとどまらず、運行データの分析や改善提案を通じて、地域の公共交通をより効率的で持続可能なものへと進化させるサポートを提供します。これにより、運行サービスの提供を超え、自治体や住民にとって信頼できるパートナーとしての役割を果たします。
<みつばモビリティの実績>
2024年度、全国18自治体で実施されたモビリティ実証実験に参画しました。
詳細については以下のページをご覧ください。
https://www.mitsuba-c.jp/20250304/
今後の展望
みつばモビリティは、小山町での取り組みをモデルケースとして、同様の課題を抱える全国の自治体や企業と連携し、交通空白地の課題解決に向けた取り組みを推進していきます。誰もが安心して移動できる社会の実現を目指し、持続可能な地域公共交通の構築に貢献してまいります。
※公共ライドシェア・オンデマンドバス・コミュニティバスの実証実験や長期運行にご興味のある自治体様・企業様は、ぜひお問合せください。
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
株式会社みつばモビリティ 事業開発課
担当:飯澤
TEL:03-3457-1101
お問い合わせフォーム:https://www.mitsuba-c.jp/contact-publicrideshare/