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2023.3.2

みつばコミュニティ、大阪府河南町にてコミュニティバス運行開始

地域交通の担い手として持続可能な社会づくりを支える

みつばコミュニティは、2月1日に大阪府南河内郡河南町のコミュニティバスの運行を開始しました。当社は送迎バス運行を専門に1994年に創業し、これまで幼稚園や学校、病院、福祉施設、工場などへの送迎を担ってきました。コミュニティバスの運行は創業以来初めてとなりますが、持続可能な社会づくりを支えていくため、今後も地域交通の担い手という役割を広げていきます。

■河南町コミュニティバスについて

河南町内を走るコミュニティバスは3年間の実証運行を経て、2019年から本格運行を開始しました。町民からは「カナちゃんバス」の愛称で親しまれています。

河南町は、総人口1万4983人のうち65歳以上が33.1%(2023年1月末時点)と高い割合であり、町域の3分の1が山地部で坂が多いことも特徴です。町内を走る路線バスは、町外にある鉄道駅に結節するルートとなっています。一方でカナちゃんバスは、買い物や通院といった町内での移動に役立ててもらえるよう、大型スーパーや役場などの公共施設、住宅街にバス停を設置しています。

カナちゃんバスを利用する町民からは、「大型スーパーに30分毎に停まるので、さっと買い物ができて助かっています」「知り合いもみんなカナちゃんバスを使っていて、私たちにとってなくてはならない存在です。毎日運行してくれて感謝しています」といったコメントがあり、まさに地域住民の足となっていることが伺えました。

■河南町による「カナちゃんバス」の展望

河南町は今年、足腰の弱い乗客に配慮し、車両を小型ノンステップバスに変更予定です。新車両は乗降口に段差がないだけでなく、車内段差も少ないため、乗降時、走行時ともに安全性が高く保たれます。また、ICカードリーダーも新規導入予定です。ICカード決済が可能になることで、小銭の出し入れや両替にかかる手間と時間を最少化し、乗降手続がスムーズになることが期待されます。

■みつばコミュニティ 取締役社長執行役員 浜地康太のコメント

当社は送迎バス運行を専門に今年で創業29年目を迎えます。長年地域交通を支えてきた経験・知見を活かし、この度河南町の「カナちゃんバス」の運行に参画することとなりました。これにより、当社は河南町民の生活に必要不可欠な「カナちゃんバス」を維持するとともに、過疎地域におけるコミュニティバスの担い手という新たな役割を受け持ちます。 

地域公共交通の深い課題を理解するには、コミュニティバスを利用する方々との信頼関係が何よりも大切です。安全・安心な運行はもちろんのこと、より使いやすいコミュニティバスを目指して河南町とともに改善を行い、持続可能な地域・社会づくりを支えてまいります。