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2019.11.15

送迎バス委託時に利用できるサービスとは?料金相場、導入ステップをご紹介

送迎バスには、病院送迎バスやスクールバス、幼稚園送迎バス、従業員送迎バスといった日々の送迎と、団体旅行などで使う貸切バスなどの単発の送迎があります。送迎バスの委託を検討している方へ、送迎バスサービスの種類と料金相場、導入にかかる期間や手順を詳しくご紹介します。最適な送迎バスサービスを選ぶために、ぜひご一読ください。

送迎バスサービスの種類と料金相場

ここでは送迎バスを委託する際に利用できる「送迎バス運行管理サービス」「ドライバー派遣」「貸切バス」について、それぞれのメリットと料金相場をご紹介します。

送迎バス運行管理サービス

送迎バスの運行管理サービスとは、依頼者が車両を用意し、導入するサービスです。バス会社に所属するドライバーが運転業務を担い、プロの技術で安全に送迎してくれます。

送迎バス運行管理サービスの導入メリット

送迎バス運行管理サービスのメインとなるのが「送迎に関する業務」です。特定の施設と、事前に定めたバスの停留所間で運行し、乗客を目的地まで安全に送迎します。プロのドライバーが対応するため、高い運転技術により、快適に乗車できるのが特徴です。

その他、ドライバーの教育や接遇マナーを含む指導、各種保険の手続き、清掃や給油を含むバス車両の日常点検、万が一の事故対応まで、一手に任せることができます。

また依頼者側で車両を用意することから、自社のロゴやサービス内容が掲載された車両がある、求人などの広告をつけた車両がある、など自社の車両に何らかの広告があれば、運行管理サービスがおすすめです。

送迎バス運行管理サービスの料金相場

契約期間、走行距離、走行時間、利用目的によって料金は異なりますが、「1日あたり2万円」がざっくりとした相場です。

平日のみの運行であれば、一か月あたり40万~50万円が相場となるため、予算と照らし合わせたうえで利用を検討する必要があります。

 

 

ドライバー派遣

ドライバー派遣とは、運転をメインの業務とする人材を人材派遣会社から雇うサービスです。職場のルールに従って業務に従事してもらうことができます。

ドライバー派遣のメリット

ドライバー派遣を導入すれば、採用におけるリスクを回避することができます。

ドライバーを正規社員として採用する場合、求人広告を出したり、面接をしたりと様々な採用コストが発生するものです。しかし、コストがかかる割には必ずしも応募があるわけではありませんし、仮に人材を確保できてもすぐに退職されてしまうといったリスクがあります。

採用におけるリスクとして、とくに深刻であるのが「教育期間終了後の退職」でしょう。十分な教育を行った後に退職されてしまった場合、採用におけるコストだけではなく、これまでの教育コストも全て水の泡となってしまいます。

一方、ドライバー派遣会社の場合は、すでに教育が済んでいるドライバーが派遣されますし、契約期間中は必ずドライバーとして活躍してくれます。

そのうえ、正規社員として人材を確保するよりも、ドライバー派遣会社を利用したほうがコストを抑えやすく、金銭面においても利点があるのです。

ドライバー派遣は、正規社員を雇用するわけではありませんので、「一定期間のみの契約」も可能です。契約期間を「繁忙期のみ」に限定すれば、閑散期のコストを大幅にカットできるでしょう。

ドライバー派遣の料金相場

ドライバー派遣の費用は、車両や走行時間などによって異なりますが、1か月あたりの利用料は十数万~数十万円となります。

貸切バス

貸切バスとは、送迎バス車両と専属運転手を貸し切り、運送をお任せするサービスです。

貸切バスのメリット

走行距離や利用目的、利用時間などの縛りがなく、送迎スケジュールを自由自在に決めることができます。バスが進入・配車可能な場所であればどこでも送迎することが可能です。

ただし、あらかじめ行程や乗降箇所を決めておき当日はスケジュール通りに運行する決まりになっている点には注意してください。当日の行先変更はできません。

貸切バスの料金相場

マイクロバスを貸切バスとして利用する場合、料金相場は1日あたり6万円~10万円程度です。利用条件に加えて車両の内装や設備によっても料金は変動します。

バスだけを借りられるサービスもありますが、運転手付きバスを借りた場合と比べてあまりコストを抑えられない場合もあるようです。運転業務もあわせてお願いするかどうかは、手間も考慮して検討してください。

 

送迎バスサービス導入の概算スケジュール

ここでは、送迎バスサービスを導入する際にかかる期間と必要なステップをご紹介。送迎車両を持っている場合とそうでない場合に分けて解説していきます。

送迎車両ありの場合

病院・透析病院、学校、幼稚園、スイミングスクールの送迎バス、商業施設のシャトルバスなど、すでに送迎車両を保有している場合は、「送迎バス運行管理サービス」もしくは「ドライバー派遣」の利用がおすすめです。

送迎バス運行管理サービスの導入にかかる期間とステップ

送迎バス運行管理サービスを利用する場合、見積取得から運行開始日まで、早くても3か月程度かかります。

まずは運行管理請負サービスの送迎バス委託会社に問い合わせて、「送迎バス運行業務委託をしたい」という依頼の旨を伝えてください。年間の利用日数や一日の利用時間も同時に伝えておくと、おおよその料金を提示してもらえます。複数の委託会社から見積りをとって比較するとよいでしょう。

『運行管理請負サービス』は、長期契約(1年~)が前提となる場合が多いので、短期利用をご希望の際は事前に問い合わせてください。

見積りが揃ったら、内容と予算を照らし合わせて利用を検討してください。

予算オーバーとなる場合は、運行の内容を調整するなどの対応が必要です。利用日数やルートの見直しによる契約時間短縮など、送迎バス委託会社の営業担当としっかり打ち合わせましょう。バスの大きさによっては停車できない場所や、通れない道などがあります。指定する場所を事前に委託会社に確認して、問題がないことを確認しておきましょう。

契約後は、運行開始日より前に送迎バスの委託会社が、実際の車両をお借りしてルートを走り、最終調整や運転手へのレクチャーをすることがあります。

 

 

ドライバー派遣の導入にかかる期間とステップ

すでに取引のある人材派遣会社を利用する場合、条件にマッチする人材が見つかったら数日後には運行開始できるでしょう。新規 取引を開始する場合は、ドライバーを探す前に業務内容のヒアリングや派遣時のルール説明、見積り提示、契約手続きなどに数日かかることがあります。

料金 形態だけでなく、運転研修やマナー研修の内容は派遣会社によって異なります。初めてドライバー派遣を利用する場合は、複数社から見積りをとって比較検討する時間も確保しておきましょう。

加えて、年単位の長期の派遣を希望する場合、条件に合う人材が見つかるまで時間がかかる可能性があります。

送迎車両なしの場合

病院・透析病院、学校、幼稚園、スイミングスクールや工場といった施設で新しく送迎バスを委託する場合は、「送迎バス運行管理サービス」もしくは「貸切バス」の利用がおすすめです。

送迎バス運行管理サービスの導入にかかる期間とステップ

送迎バス運行管理サービス会社への見積取得から運行開始日まで、早くても3か月程度かかります。

送迎車両の手配は別途行う必要があります。自動車を持っておらず購入予定もない場合は、レンタカーやリースを利用しましょう。リース車両の場合、車両に伴うメンテナンス費用や消耗品費も含むプランも多いので、管理がとても楽です。ただし、契約期間中は車両を手放せませんのでご注意ください。

送迎バス委託会社に相談すると、リース会社を紹介してくれる場合があります。見積り相談の際にリース会社の紹介が可能か確認してみるといいでしょう。

契約後は、運行開始日より前に送迎バスの委託会社が実際の車両をお借りしてルートを走り、最終調整や運転手へのレクチャーをすることがあります。いつから実車両が必要になるか、送迎バス委託会社に確認しておきましょう。

見積りが揃ったら、内容と予算を照らし合わせて利用を検討してください。

貸切バスの導入にかかる期間とステップ

バスを利用する場合、少なくとも運行開始1カ月前には見積りをとり始めましょう。利用日の14日前以降はキャンセル料金が発生してしまいますので、とくに複数の貸切バス会社を比較したい場合は早めに見積りをとることをおすすめします。利用日、乗車予定人数、用途、運行スケジュールがわかれば、見積りを出してもらうことができます。

見積りを確認したら申し込みに進みます。その際、申し込み書類の提出とあわせて、利用料金の20%以上の支払いが求められます。残額は貸切バス利用日前日までに支払いが必要です。

運行日が近くなってからのルート変更は、追加料金が発生したり、安全確保の観点から受け付けてもらえない可能性があります。見積取得の段階でできるだけ要件を整理しておき、運行開始直前に大きな変更がないようにしておきましょう。

 

まとめ

送迎バス委託をお考えの方は、この記事を活用して各種送迎バスサービスの内容を理解し、ぜひご希望に合ったサービス選択をしてください。

どのサービスを選んでいいか迷ってしまう場合は、送迎バス運行管理を行う会社に相談するのがおすすめです。送迎バスの委託の手順は決して難しいものではなく、送迎プランやノウハウは委託会社が教えてくれるので、「初めてで不安」という方でも安心です。